【R7年度】プロジェクトレポート|万代にぎわい創造株式会社
2026年2月13日(金)、新潟日報メディアシップ SANKAKUホールにて令和7年度「新潟市副業カンケイ人口プロジェクト」の最終報告会が開催されました 。10月のキックオフから約3ヶ月間、地域課題の解決に向けてオーナー企業と外部の専門人材が共に歩んできた活動をプロジェクトごとに振り返ります。今回は、「ピアBandai」のブランド力強化プロジェクトをレポートします。
<副業カンケイ人口プロジェクトとは?>
本プロジェクトは、新潟市外の都市部などで働くプロフェッショナルな外部人材が、副業やプロボノとして新潟市内の企業・団体が抱える課題解決に取り組むことで、新たな関係人口を創出する取り組みです。
令和7年度の事業では、多彩な専門性を持つ23名の副業人材が全国から参画。3つのプロジェクトチームに分かれ、約3ヶ月間にわたりオーナー企業と密に連携しながら、具体的な戦略の立案から実行まで、共に走り抜けました。
<プロジェクト概要>
- オーナー企業:万代にぎわい創造株式会社(新潟市中央区)
- テーマ:「ピアBandai」のブランド力強化プロジェクト
- プロジェクトメンバー:マーケティング、ブランディング、デジタル、経営企画などの専門スキルを持つ副業人材7名
新潟の食の拠点である「みなとのマルシェ ピアBandai」は、これまで個々のテナントがそれぞれの強みを発揮してきましたが、施設全体としての統一されたブランド構築と一体感の向上が課題となっていました。単なる市場ではなく「新潟の食・文化の発信拠点」としてのコンセプトを強化し、時代に合わせて変化していける組織体制の再構築を目指してプロジェクトが発足しました。
<取組内容>
チームメンバーは施設の現状を把握し、時間帯や季節による来場者数の偏り、ブランドメッセージの不明瞭さ、広報導線の未整理などの課題を挙げ、実態調査に基づいた戦略立案を行いました 。
1. 現状把握とコンセプトの再設定
- 現状リサーチ:役員インタビューや現地視察、さらにお客様アンケートと従業員アンケートを実施し、仮説の裏付けとなる実態調査を行いました 。

- コアコンセプトの設定:アンケート結果を分析し、ターゲット層の明確化と、施設の価値を再定義するコアコンセプトを設定しました。

2. 具体的なアクションプランの策定
- 循環モデル戦略の構築:メディアとリアル店舗を組み合わせた「見て終わり」にさせない循環(投稿→来店→体験→拡散)を目指し、アクションプランを設定しました。

- SNS戦略の再設定:情報発信の軸を整え、広報導線を整理しました 。

- 現場ツールの実装:売り場スタッフがおすすめ商品をアピールする「推しプレート」の着用を提案。2月にはスタッフ向けワークショップを開催し、実装に向けたディスカッションを行いました。

<プロジェクトの成果>
メンバーの多様な視点を活かし、従来の施設運営にはなかった新しいアプローチを提示しました。コアコンセプトに基づき、SNSの情報発信とリアル店舗の体験を連動させた具体的なプロモーション計画を整備したことで、一貫性のあるブランド訴求のための下地を作りました。
さらに、現場スタッフがおすすめ商品を自らアピールする「推しプレート」の実装など、具体的なアクションを形にしたことで、テナントの垣根を超えた一体感を生み出し、社内の士気を高める効果を得ました。
スタッフとプロジェクトメンバーが「一つのチーム」として議論を深めたプロセスを通じて、組織としての変革を促す大きな成果を生み出しました。
<今後に向けて>
今後はプロジェクト内で策定したアクション計画を継続的に実行し、「ピアBandai」を新潟市内の食文化の発信地としてさらに魅力的な施設へと育てていきます 。生産者と消費者を直接つなぐ役割を果たしながら、持続的なにぎわい創出を目指します 。
プロジェクト参加者全員が「今後も関わり続けることに興味がある」と回答しており、3ヶ月間の活動で培われた専門人材との繋がりは、次のステップへ向かうための大きな資産となっています 。
オーナー企業の声
「ピアBandaiのブランディングとして各テナントに一体感を持たせることに難しさを感じていましたが、外部人材の皆さんがチームとなって加わってくれたことで、組織としての形が見えてきました。週に一度の定例ミーティングは、孤独になりがちな経営判断の中で、想いを共有できる本当に楽しい時間でした。アンケートで『7割の人が観光施設だと思っている』という、施設としては驚きの事実が判明したことを、これからの15年を見据えた変革の第一歩にしていきます」
プロジェクトメンバーの声
「3,000件を超えるアンケートのフィードバックを得た瞬間が大きな転換点でした。お客様のリアルな喜怒哀楽に触れることで、プロジェクトが自分事化され、メンバー間の結束も一気に強まりました。ピアBandaiという場所の苦労と魅力を深く理解できたことは、私にとっても大きな財産です」