新潟市副業カンケイ人口プロジェクト|社会福祉法⼈⼤⾕ゆめみらい

2024年1月27日(土)、NINNO3会議室にて新潟市副業カンケイ人口プロジェクト最終報告会が行われました。10月のキックオフ会、11月の中間発表会を経て、今回が最終報告会。 新潟県内外から総勢50名以上が集まった会場の様子や参加者の声などをまとめていきます。

副業カンケイ人口プロジェクトとは?

新潟市の地域や産業の課題をテーマとして、オーナー事業者と関東圏のさまざまな業種・職種の社会人がひとつのチームとなり、約3か月間ともに取り組むプロジェクトです。 今回は3つのプロジェクトよりこれまでの取り組みや成果について発表し互いに意見交換を行い、ゲストアドバイザーからもフィードバックをいただきます。

プロジェクト概要

プロジェクトの経緯

10月に店舗見学と近隣のパン屋店舗視察、11月に社内の理解のためのウイスキー工場見学ツアー、1月にプロモーション用素材撮影を実施。
競合の多いパン屋市場での差別化策として、顧客に対応しやすい新商品開発やターゲット層に合わせたプロモーションを行い、店舗オペレーションを利用者の特性に合わせて改善する方針を検討中。また、労働環境改善のため外販から内販への比重転換も検討。

障害者の就労移行支援事業として「パンも⼤⾕」を運営している社会福祉法⼈⼤⾕ゆめみらい。現状の課題としては大きく3つ。①近隣のパン屋との差別化②早朝勤務や土日稼働が必要なため採用が難しい③事業広報やプロモーションの方向性に迷いがある。最終報告に向けて効率的で具体的なアクションを実施。

アクション①職場環境の改善

「障がい者が主体的にいきいきと働ける職場づくり」を実施するために利用者アンケート実施と商品の売り上げ分析を実施。

アクション②取扱商品や作業スケジュールの見直し

「店舗売上と外販売上を半々にする基盤構築」に向け、作業スケジュールの見直しと取扱商品の見直し。

アクション③ブランドを確立し発信

Instagram・プレスリリースでの情報発信を通しブランド力を強化。イベントの出店時に配布できるショップカードを作成し来店への動線を引く。

売れる商品と売れない商品の見直しや配達ルートの再選定を行い、作業効率をあげることができた。また、Instagramではリールを投稿しフォロワーが増加。
今後の展開としては新商品の開発や試食会、POP・レイアウトの改良を進める。特に人気商品のベーグル販売を強化し。試食販売を通じてお客様に直接アプローチ。店外イベントではショップカードを継続して配布し店舗への来店を促す。

今後に向けて

今回のプロジェクトを通して「パンも⼤⾕」は”障がい人が就労移行支援として働いているパン屋”ではなく”シンプルにおいしいパン屋”としてパンを作り続けていくという信念を再確認することができました。
また、ベーグルの試食を通してお客様への声かけの幅が広がる・商品への新たな発見ができるというスタッフの変化もあり、店全体がブランドの定着に向けて動き出しているように見受けられます。
参加したメンバーからも「プロジェクトが進むにつれてコンセプトが明確になり、やるべきことに進んでいけた」との声を得ることができました。

アドバイザー伊東さんからはブランディングの難しさを実体験を踏まえながら伝え、「迷った時は”何がうちらしいか”ということを思い出してほしい。隣がやっているからでなく、自分たちが何をしたいかという軸で考え続けてほしい。」と社会福祉法⼈⼤⾕ゆめみらいのプレゼンを締め括りました。